育毛外用薬 エルクラネルについて
よく知られている育毛外用薬 リポゲインの主成分はミノキシジルです。ミノキシジルは、頭皮の血流を良くすることで、髪の毛の生える元である毛母細胞に栄養を届けて髪を太くし、髪の毛のサイクルを整えて抜け毛を減らします。
一方、育毛外用薬 エルクラネルの有効成分は女性ホルモンの異性体アルファトラジオールです。
男性の男性型脱毛症(AGA)は若年齢から始まりますが、女性にも同様の脱毛はおこり、女性の男性型脱毛症(FAGA)と呼ばれています。女性の男性型脱毛の場合は、若い頃から頭頂部の抜け毛が多い人と、加齢により女性ホルモンが減少し、女性にも微量存在する男性ホルモンの影響を相対的に受けやすくなっておこる人がいます。髪の太さは35歳頃がピークという調査結果もあり、50歳以上の女性のほぼ半数にFAGA(女性の男性型脱毛)が認められるようです。
エルクラネルに含まれるアルファトラジオールは毛根に作用し、抜け毛の原因であるジヒドロステロン(男性ホルモンが変化したもの)を抑制し、薄毛を改善します。髪が長く太く成長する前に抜け落ちるのを防ぎます。進行を抑える効果も期待できるので、髪質の変化や抜け毛の初期の段階から予防的に使うこともできます。
リポゲインなどのミノキシジル製剤で効果があまり感じられない場合はエルクラネルも一つの選択肢になると思います。外用は1日1回、毛髪は1ヶ月に1cm程度しか伸びないので、効果の実感には3ヶ月から半年くらいかかります。








